農地に関する情報
農地
茨城の常陸大宮に私の父の実家があります。最後に訪れたのは、私が、19歳の頃だったと思います。今から約15年前のことですが、家の周辺は広大な農地が広がり、お米や、そば、タバコなどを作っていたと思います。その頃にはもう、周りに街灯があったような気がしますが、私が中学生の頃、およそ30年前にはまだ田んぼのまわりの農道なんかには街灯のたぐいはなく、夜には普通のカエルや牛ガエルが、ケロケロ、グァーグァーとなく声が聞こえるのみ、辺りは真っ暗で夜の散歩はとても怖かった記憶があります。朝方、少し山に入ると、カブトムシや、めずらしいノコギリクワガタやミヤマクワガタが取れたのを覚えています。トイレは今でこそ水洗になっているのですが、昔は汲み取り式でそれがまた吸い込まれそうで怖いのです。茨城は東北ですから、冬はとても寒く、朝などには周囲に広がる農地が一面に霜をはり、その景色を見るだけでいっそう寒さを感じたものです。そんな田舎にも文明の利器は広がり、生活は少しずつ変わっているようですが、当時の懐かしい風情の面影はまだまだ残り、たまに訪れえると心を癒してくれます。
|